楽天グループの創業者・代表取締役社長である三木谷浩史さん。
天才実業家であり世界長者番付上位に位置する”イーロン・マスク氏”がアスペルガー症候群であると公言したことから「三木谷浩史さんもアスペルガー症候群なのでは?」と思われる方がいらっしゃるようです。
三木谷浩史さんはADHD傾向があることを公言されています。
ADHDとアスペルガー症候群とでは特徴が異なります。
両者の特徴を併せ持った方もいらっしゃいますが、どちらかというと”ADHD”の特徴の方が合致しているようです。
三木谷浩史さんの子供時代の性格が気になって調べてみました。
「母親はどの様に接していたのか」ということも気になります。
母親の育児方針を大雑把にまとめると「本人の自由に任せて見守る・状況に応じて支える」という軸があるようでした。
将棋棋士の藤井聡太さんで話題になった「モンテッソーリ教育」に似ています。
今回の記事では「三木谷浩史さんの子供時代の性格・生い立ち」をご紹介しつつ「母親の育児方針」についてまとめました。
●記事の内容●
●三木谷浩史さんの父親・母親が持っていた育児方針を紹介
【三木谷浩史】ADHD傾向があった子供時代の性格・生い立ち
三木谷浩史さんは一橋大学卒業後に日本興業銀行に入行。
さらに社費でハーバード大学に留学して”経営学修士”を取得されています。
その後は楽天経済圏を築くなど大きく活躍されています。
上記の道筋だけを見るととても華やかな経歴ですが、高校入学頃までは落ちこぼれ・問題児だったそうです。
三木谷史さんの子供時代に関する性格のエピソードには以下のものがあります。
●勉強に興味が持てないため、学業成績は極めて低く落ちこぼれる。
●父親・母親の勧めで全寮制の中高一貫校に進学するがスパルタ教育の校風に馴染めず中退。
●関心のないことは全くやらない
●中学生からタバコやギャンブルにはまる
参考までに”アスペルガー症候群”と”ADHD”の違いを大まかにまとめました。
「三木谷浩史さんの子供時代に関する性格のエピソード」と見比べると”ADHD”傾向の方が強いのではないでしょうか。
・不注意
注意力を持続することが困難です。
何かに長時間集中することが苦手で忘れ物も多いです。
・多動
じっと座っていることや黙っていることが苦手です。
・衝動性
何かを思いついたら考えずに行動してしまいます。
●アスペルガー症候群の特徴●
・コミュニケーションの問題
表面上は問題なく可能ですが、会話の行間を読むことが苦手です。
人の言葉を勘違いしやすい傾向もあります。
・対人関係の障害
場の空気を読むのが苦手です。
相手の気持ちを汲んだ言動が苦手な傾向があります。
故意ではなく、社会的なルールや場の雰囲気を無視したような言動になってしまうこともあります。
・限定された物事への興味やこだわり
興味やこだわりが強く、一旦興味を持つとすごい集中力や記憶力を発揮します。
法則性や規則性のあるものを好み、それらが崩れることが苦手です。
(参照:LITALICO発達ナビ)
幼少期は「問題児」と言われた三木谷浩史さん。
高校在学中、勉強に目覚めます。
卒業後は1年間の浪人生活を経て一橋大学に入学しています。
【三木谷浩史】父親・母親の教育方針
前項目でご紹介したように「関心を持ったことしか取り組まない道」を進んできたの三木谷浩史さん。
学校の先生や周囲の大人たちから見ると「問題児」「落ちこぼれ」と見られていたのではないでしょうか。
家族の経歴を見るとエリート揃いです。
末っ子の三木谷浩史さんを見て父親・母親は不安になることは無かったのでしょうか。
この項目では三木谷浩史さんのご両親が持っていた教育方針についてまとめました。
父親 ⇒経済学者
母親 ⇒総合商社で活躍
姉 ⇒徳島大学医学部から医師
兄 ⇒東大卒業後に研究者
スパルタ校へ入学させるも状況に応じて潔く退学
三木谷浩史さんは父親・母親の勧めにより、一旦は全寮制でスパルタな校風の中高一貫校に進んでいます。
「関心を持ったことしか取り組まない」という三木谷浩史さんの「自由を好む性格」をわきまえたうえでの提案です。
ご両親が「自由」とは反対方向の道を勧めたのは、将来の進路に関して何らかの不安点があったからかもしれません。
しかし、この学校に馴染めず「退学したい」と父親に申し出た三木谷浩史さん。、
これに対して父親は、明るい声で「息子は退学したいって言ってる。だから退学します。」と学校側にサラッと伝えたそうです。
どんなに頭をひねって選んだ道でも、進んでみないと答えが出ないことがあります。
期待した結果・効果が得られないことも当然あります。
「スパルタ的な校風の学校に進んだことによる効果」としてご両親が何を望んでいたのかは分かりません。
でも「馴染めないと本人が言っている」という事からすぐに方針を変更されているところがとても印象的です。
三木谷浩史さんの母親は子育てにおいて以下のことを大切にしていたそうです。
”馬を水辺に連れていくことはできるが、無理やり水を飲ませることはできない”
筆者である私も母親ですが…
”馬を水辺に連れて行ったなら、何としても水を飲ませたい!”と思ってしまいます。
”無理やり水を飲ませることはできない”と分かっていても、その通りに行動するのは勇気がいることではないでしょうか。
私個人の感想ですが、三木谷浩史さんの母親の行動力がとても素晴らしいと思いました。
良いところを見つけては褒める
三木谷浩史さんの父親・母親は成績が悪くても叱らず、良い面を見出して褒めていたそうです。
例えば、小学校の授業参観で「つるかめ算」を学んだ際、三木谷浩史さんは公式を使わずに自分なりの方法で回答したそうです。
正解はしたものの教師からは無視されます。
一方で父親は「この子は自分の頭で物事を考える子だ。イノベーション力がある」と感じたそうです。
母親は三木谷浩史さんの「興味を持ったことはとことん追求する」という一面を大事にされていたそうです。
「褒める」という事を通して、この「大事にしたい点」を育もうとしていたのではないでしょうか。
常に見守り必要に応じて助ける
三木谷浩史さんの父親・母親ともに、子どもたちの自主性を重んじてはいたものの完全に放置していたわけではありません。
「本人が困っている時」「道徳から大きく外れたと思われる時」にはいつでも声をかけられるように準備していたようです。
前出の「全寮制中学校の退学」の際に「退学したい」と意見を伝えられたのは「安心して意思表出できる環境」があったからではないでしょうか。
三木谷浩史さんは「自己肯定感が高い」とも言われています。
こうした”安心して自分の思い通りに行動できる環境”があったからこそ育まれた性質なのかもしれません。
物事の本質を考える時間を持つ
三木谷浩史さんの父親・母親ともに重視していた考え方がありました。
それは「物事の本質を考えること」。
「空はなぜ青いのか」
「人生とは何か」
「宮本武蔵はなぜ負けなかったのか」…。
こういった議論を日常的に行っていたそうです。
三木谷浩史さんの父親の口癖は「そもそも、それは…」だったそうです。
三木谷浩史さんご自身も「そもそも…」という言葉をよく使うそうです。
この「本質を考える時間」を設けたことが現在の楽天創業・経営に生きているのではないでしょうか。
ちなみに「物事の本質を考える」という点は将棋の藤井聡太さんで話題になった「モンテッソーリ教育」の特徴の一つでもあります。
最初から概念を覚えるのではなくて、五感を使って感じる…。
そして考える…。
「そもそもリンゴって何だろう」
「そもそも学校って何だろう」
「運動会って何のためにやるんだろう」
ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)
バラク・オバマ(第44代アメリカ大統領)
ジェフ・ベゾス(Amazon創業者)
モンテッソーリ教育に関しましては成書が数多く出ております。
参考までに、その中の1つを紹介させていただきます。
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上記書籍は「中田敦彦さんのYoutube大学」での参考文献として紹介されていました。
【三木谷浩史】子供時代の性格・生い立ちは?母親の育児方針を調査!
今回の記事では楽天創業者である三木谷浩史さんについて「子供時代の性格・生い立ちは」「母親の育児方針」についてまとめさせていただきました。
●子供時代の性格・生い立ち
幼少期は勉強に興味を持てず、学業は落ちこぼれる。
学校の授業も集中できず、室内を歩き回る。
中学生からタバコやギャンブルにはまる
●母親の教育方針
”馬を水辺に連れていくことはできるが、無理やり水を飲ませることはできない”
”物事の本質を考える”
”常に見守り、必要に応じて助ける”
”良い所を見つけて褒める”
母親の教育方針については現在の「モンテッソーリ教育」との共通点がありそうです。
この度は最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
三木谷浩史さんのさらなるご活躍を期待しております。
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